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「詩歌梁山泊」とは何か?

現在の日本には、短歌、俳句、自由詩(狭義の詩)という三つの詩型があり、共存しているといって良いでしょう。
三つの詩型はお互いに影響し あっていますが、住み分けがされているのが現状です。
そのことが日本の詩にとって幸せなのかは、はなはだ疑問です。
当企画ではシンポジウム、ホームペー ジ、印刷媒体などを媒介とし、三つの型の交友の促進を目的とします。
それぞれの詩型の特徴や相違点を考え、時には融合するなどし、これからの表現の可能性を探ります。
戦後の詩歌の時間を問いなおす試みでもあります。   


代表:森川雅美 

実行委員:藤原龍一郎、筑紫磐井、野村喜和夫、高山れおな、
       田中亜美、嵯峨直樹
山口優夢、岡野絵里子、
       渡辺めぐみ、中川宏子、
ブリングル御田


→参加の申し込みはこちらのフォームからどうぞ←

野口あや子『くびすじの欠片』より
 
互いしか知らぬジョークで笑い合うふたりに部屋を貸して下さい

さみしさというばけものはひのおわりきみの番号(ナンバー)ひきつれてくる 

ただひとり引きとめてくれてありがとう靴底につく灰色のガム

痛々しいまでに真白い喉仏震わせながら愛なんて言う

せんせいのおくさんなんてあこがれない/紺ソックスで包むふくらはぎ
待ち受けを空から海に変えている会いたくてしかたない夜である

言葉とかお前ほんとは嫌いだろきらいだろって闇を掻くひと

くびすじをすきといわれたその日からくびすじはそらしかたをおぼえる

雨降れば皆いっせいに傘ひらくはなやぎに似て去年(こぞ)の片恋

肘にある湿疹ふいに見せるとき目をそらさない君がいたこと

くびすじをなぞるいっぽんの指があり私はかたん、と傾いていく

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